時計じかけのオレンジ
映画好きのなかで名作と言われてる作品だったので
ずっと見ようと思ってたもの
いざ見ると うーん 後味が悪い、、
※以下ネタバレしながら感想書いてます
なんとなく空白を感じさせる場面が多くて
個人的に少し白けてしまったかも
あとは当時はすごく暴力的な映画として評価されたみたいだけど
今はもっと過激なのもあるしなあ
中途半端に感じてしまったのが本音
印象に残った点をいくつか
・アレックスのお家のインテリアと家族(主にママ)のファッション
お家とファッションが別世界のように派手だった
アレックスのベットシーツとか、なんかイボイボしてたし
引き出しで蛇飼ってたし
ママは大体ミニスカですごいヘアカラー
だけど中身は至って普通
パパも派手なスーツ着てるけどなんか普通
・仲間の存在
中盤仲間割れするんだけど、3人のうち2人はなんとなく認識されるも
残り1人がもはや、あまり映らない
顔が思い出せない
・刑務所での刑務官とのやりとり
殺人の罪で刑務所に入るアレックス
入所する際の手荷物検査から身体検査までの流れが変に丁寧
ここは何を描くための描写なのかわからない
ストーリーについて気になったのは
昔襲った作家と再会したシーンで
自分を襲ったやつだ!と認識した時の作家の怒りは、
ブルブル震えて相当なものだったけど、その後の復讐の方法がやや弱いかな
苦痛を感じる音楽を大音量で聴かせる、っていう
その方法で復讐するのが作品の中では重要なのかもしれないし
これがものすごい苦痛なのかもしれないけど
わたしの想像力が足りないのか、ちょっと無理ある気がした
作家を含む3人がニヤニヤしながら天井を見上げるシーンが、、
あまり悪い奴らには見えないと言うか、、滑稽というか
あとはアレックスをルドヴィゴ療法で治療するも、苦痛を与えるだけで終わってしまったことについて、
内務大臣のフレデリックがめちゃくちゃ謝罪するシーンも腑に落ちなかった
犯罪者に罰を与えるだけでは十分に反省させることができず意味がない、生産性もない
だったら更生させて収容人数も減らそうって言うところまではわかるし
そこに協力したアレックスが自殺未遂をしたことで世間から叩かれる、
だからフォローしなくてはってところもわかるんだけど、
あまりにフレンドリーだからかなあ
そもそもなんでご飯あーんしてあげるんだろう?っていう単純な疑問 笑
唯一リアルだったのはルドヴィゴ療法のシーン
確かにあんなに拘束されてたら見たくないものからも聞きたくないものからも
逃げられないもんなあ
想像しただけで気分が悪くなった
あとあの目の装置が目に入って実際に角膜に傷がついたっていうのを聞いてたからか
余計に苦痛なシーン
なんとなくまとめると
いわゆる「サイコパス」である主人公を真っ当な人間にするため
苦痛を与え続ける治療をした
一時的に緩和されて一見普通の人間になったかのように見えたが
根本から矯正することはできず
元の暴力的な人間に戻っちゃったっていうお話なのかな、、
これを見るとアレックスがいかにも悪いやつに描かれているけど
そこにただ暴れたいっていう本人の意思が伴ってるのか
欲求を満たすための行動が、結果暴力的な行動に繋がっているのかが微妙
でもこの時代でこれをテーマに作品を作るってことがまず斬新なのかな
今の私だとあんまり面白さが見つけられないのだけど
時間を置いて もう一回見ると新しい発見がありそうです。
他の人のレビューをもう一回見てみようかなあ。
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