ゴットファーザー PARTⅡ

まだまだ冷めないゴットファーザー熱。

個人的にはこのシリーズが一番好きです!

このシリーズは1でゴットファーザーの名を継いだマイケルのその後と

パパであるヴィトーがゴットファーザーになるまでの過程を描いた2部構成です。

シーンが行ったり来たりするので、うーん今どっちだ?って時々なります。

まず今回はマイケルについて描いた部分の感想を書いてみました。

以下ネタバレ含む感想です。



シリーズ1でコルレオネファミリーのドンとなったマイケル。

シリーズ2は息子アンソニーの初聖体式の場面から物語が始まります。


まずマイケルの風貌が、シリーズ1と全然違う。。

あの頃の可愛さはなく、もう完全にドンです、めちゃ貫禄ある。

スーツをビシッと着て、ポマードできっちり髪の毛きめてます。

議員に対しても常に強気な姿勢のマイケルですが

周りは意外とざわついている様子。

妹のコニーがお金をせびりに来たり、部下であるフランクにあーだーこーだと文句言われたり。


唯一家族だけが癒しの場となっていたのに、妻と就寝するところを襲われてしまいます。

家族を巻き込まれたことにものすごく憤りを感じるマイケル。

すぐさま家をトムに任せ、フランクとの揉め事のキーマンであるロスのところへ向かいます。


家を出て行く前にトムと話す場面がすごく良かったなあ。

マイケルはそれまで、嫌味っぽくトムを遠ざけてたんです。

避けてた、と言うか。

トムはそういう時なんとも言えない表情するんですよね。

怒ったり文句言ったりせず、切なそうな顔するんです。

トムは養子なので、マイケルとは血が繋がらない兄弟です。

だけどトムは若い頃からファミリーを支えるためパパに仕えてました。

だからいろんな事情を知ってる。

だけど決して前には出てこず、パパがいるときはパパを、ソニーがいるときはソニーを

そしてマイケルがドンになればマイケルをずっと忠実に支えてきてる。

なのに、時々を自分を遠ざけるマイケルに少なからず不満は感じてはずです。


マイケルもそれをわかっているので、「本当はトムが好きだよ」て

聞こえるか聞こえないくらいの、囁き声で話すんです。

この時マイケルが「僕たちは兄弟だよね?」ってトムに聞くんですけど

この時のトムもまた、微妙な表情するんだよなあ。

私はこれを見ていずれ二人は対立するのかなと思いました。

事実シリーズ3ではその内容で制作予定だったみたいですが

お金の問題で実現しなかったみたいです。

個人的にトムの大ファンなのですごく残念。。


このあとマイケルはロスのとこへ向かい、フランクを潰す計画を打ち明けます。

そしてフランクにはロスを潰す計画を打ち明ける。

ここら辺はどっちに本心を置いてるのかわからず、うーんと思いながら見てました。

ただゴットファーザーって最後の何分かで一気に死人が出るので

ラストまで見ないと展開がわからないんですよね。


このシリーズの重要人物ががフレド、マイケルの兄です。

フレドはいい奴なんだけどちょっと弱いところがある。

でも憎めないキャラクターゆえ、兄弟に支えられながらこの世界で生きてきました。

このフレドの弱さがマイケルに重くのしかかってきます。


そもそも自宅を襲撃された時点で、身近な者の中に内通者がいると確信していたマイケル。

ロスの誕生日パーティーのためキューバに向かった際、

フレドの発言によって、フレドとロスが内通していること察します。


この場面、接待のためギアリー上院議員含むお偉いさんと

ストリップショーを見に行くんですが

酔ったフレドが「ここはジョニーに教えてもらった」みたいなこと

うっかり言っちゃうんですよね。

ジョニーはロスの腹心。

これを聞いたマイケルのなんとも言えない顔。。

顔を隠してるので泣いてるようにも見える。


この後ジョニーはマイケルの指示によって殺害され

ロスも殺害しようとしますが、途中で軍が乱入し失敗。

この時、パーティー会場でマイケルがフレドに思いっきりキスするんです。

「やっぱりお前か。本当に残念だよ」って言いながら。

これを受けて心当たりのあるフレドの表情は一気に凍りつきました。

こういう世界では疑われること、が何より怖いんですね。

疑われた時点で、もはや罪を犯すのと同じ。

そこにどんな事情があったかは関係なくなってしまうんです。

例え、本当の兄弟であっても。


革命が起きてパーティー会場は大混乱になります。

マイケルはフレドと一緒に抜け出そうとしますが、恐怖を感じたフレドは逃げ出してしまいます。

ようやく自宅に戻るマイケルですが、ここでも悲劇が。

妻であるケイが流産してしまったのです。

やたらと「男の子?」と気にしていたお腹の赤ちゃん。

ファミリーを増やしたかったのかもしれませんね。

家族に深い愛情を持っているマイケルは一気に沈んでしまいます。


そして更にマイケルを裏切り者として誤解するフランクによって

特別委員会に招集されるマイケル。

この場面、なぜかマイケルがすんごくかっこよく見えた笑

少しも動揺しない感じ。

権利がないのに自分の主張を発表する感じ。

さすがドン。


そしてフランクの証言日当日には、自分に対する不利な証言を避けるため

フランクの兄を連れて委員会に向かうマイケル。

つまりは人質ですよね。

この時のフランクの表情、お兄さんの表情、衝撃的でした。

特にお兄さんは言葉もわからない場所に連れてこられ、

訳がわからないと言う顔をしてたな。

そしてフランクも何もわからない兄をここに呼び出すなんて、

と表情で物語ってました。

結局兄を人質に取られたことを理解したフランクは

それまでの証言も全て撤回するんです。

映画を見ている方としては

うわーマイケルすっげえ、やること汚いけどさすがーって思うんですが

妻であるケイはこのやり方に心を痛めました。


そしてケイはお腹の赤ちゃんが流産で亡くなったのではなく、

堕胎したことをマイケルに打ち明けるんです。

ケイはどんどん冷酷になって行くマイケルについて行く自信がなくなり

その人の子供を産みたいとどうしても思えなかった。

特に男の子を産むことには抵抗があったみたいです。

だから悲しい選択をするしかなかった。

もちろん怒ったマイケルは、ケイをビンタ!!

うーんうーん、どっちの気持ちも間違ってないんですよね。

お互い大事に思ってるのは変わらないのに、家族を守りたいのは変わらないのに

その方法がうまく重ならない。


ちなみにトムは本当のこと知ってたんでしょうか。

ケイが流産したことをマイケルに打ち明けた際、

またしても「男の子?」と聞くマイケルに対して「まだわからない」と答えていたトム。

でも本当は全部わかっていた気がする。

そしてマイケルもトムが知っていたことに気づいている。

だから、最後までマイケルはトムに辛くあたり、

自分を裏切り者として委員会に告発したフランクに、

自殺を促すよう指示したのかなと思ったり。


ずーっと長年仲間としてやってきた相手に、自殺を促すって辛いよなあ。

この促し方もなんか洒落てましたね。

昔の皇帝の話を引き合いに出したりして。

あんな風に話されたら、私だったら自分への指示だと思わないかも。。

でも長年この世界にいたらわかるんでしょうね。

フランクは指示通り、家族を守るために自殺します。


このあたりから、マイケルが指示する身内の殺しに、ファミリーも疑問を感じ始めるんです。

恐らくパパだったら許していたであろうことも、マイケルは許すことができない。

ファミリーを守りたいのは同じなのに、マイケルは手綱を緩めることができないんですよね。


そしてしばらく縁を切っていたフレドにも、その矛先が向きます。

「もうお前は兄弟じゃない」とフレドに怒ったマイケルでしたが

「ママがいるまでは安心だ」とも言っていました。

そのママがなくなってしまったお別れの会で

目で合図するんですよねえ、アルに。

私がアルだったら、えー?今ー?もうよくない?って思うけど

マイケルはあくまでファミリーを守るため、疑わしいものは一気に排除して行くんです。

フレドもマイケルの指示によって殺害されます。


最後の回想シーン。

パパの誕生日に兄弟で集まってパパの帰宅を待っている様子。

唯一堅気の世界で生きてきたマイケルは兄弟に軍に志望したこと打ち明けます。

誰もが賛成しかねる、と言う態度の中で

唯一尊敬する!と祝福してくれたのがフレドでした。

でもそのフレドは自分の手で消してしまった。


パパが作ってくれたファミリーを残そうとするあまり

どんどん失って行くマイケル。

ドンとしての迫力は格段に増している訳ですが、それ以上に苦悩する姿も見えてきます。

時々、え?どう言うこと?って解説が必要なシーンがあったりするので

何回か見ると理解が深まるかも。

次はヴィトーについて描いたもう一つのストーリーについて

感想を書きたいと思います。































m e t e o r

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