ゴッドファーザー PARTⅡ 後編
若かりし頃のパパを演じたのが、名優のロバート・デ・ニーロです。
もしかしてこの人、すっごい人なのかも!って。
ヴィトーが幼い頃、地元のドン・チッチオに
あっという間に青年となり、結婚、長男ソニーが誕生します。
突然色白ですらっとした、高身長のイケメンに成長したヴィトー
しばらくの間これがロバートだと気づきませんでした。
こんなに美男子だと思わなくて。。!(失礼)
でもよーく見ると、、ロバートじゃん!!
えっ!この人ってこんなにお腹出てなくて、
足の長いイケメンだったの?って何度も目を疑いました。
堅実に働いていたヴィトーでしたが、
ある日、地元のギャングであるファヌッチによって職を奪われてしまいます。
隣人であるクレメンザと手を組んで、盗みを働いたことをきっかけに
窃盗を本業として生計を立てていくヴィトー
そんなヴィトーたちの評判を聞きつけ、お金を要求してきたファヌッチ
素直に払うべき、との仲間の助言に対し、「何とか交渉する」と宣言したヴィトー
そして、本当にファヌッチを納得させてしまいます!
というより、ヴィトーの人間性にファヌッチが惹かれたんでしょうね。
私はこれでいいじゃん、決着つける必要ないじゃん、と思うのですが
その直後、ヴィトーはファヌッチを殺害するんです。
このままではうまく振り切れないと思ったのか、そもそもこの関係を断ちたかったのか。。
殺しをした直後、家族の元に戻って「愛してるよ〜」とマイケルに囁くヴィトー
この場面はマイケルのパートとヴィトーのパートが交互に移り変わる中で
グッとくる場面なんですよね。
ただ、、私には、、このヴィトーがサイコパスにしか見えません←
こんなに家族を愛してるのに、なんでそんな簡単に殺しちゃうの〜と思うのですが
彼にとってファミリーは一番大事にすべきもので
それを脅かすものは徹底的に排除するんですよね。
確かにファヌッチがいたら、いずれ家族も人質にとられていたかもしれませんし
街には犠牲者が増えたていたでしょうから。
ファヌッチがいなくなったあと、ヴィトーは町の「相談窓口」として
みんなから頼りにされる存在になります。
時にはおばあちゃんの相談にも乗ってあげるヴィトー。
ここはゴットファーザーになっても変わらない、優しい一面でしたよね。
表向きの職業として「オリーブオイル輸入事業」を始めたのもこの頃です。
ただ、彼の復讐はまだ終わりません。
彼は自分の両親と兄を殺害した、ドン・チッチオに復讐するため
家族と共にシチリア島に向かいます。
ドン・トマシーノの案内により、チッチオの邸宅に挨拶に訪れたヴィトー。
チッチオに名前を聞かれても、ちっさいかすれ声で答えるんですよねえ〜
まあ一応おじいちゃんでも、殺した相手の名前は覚えているかもしれませんからね。
それでチッチオが「え??最近、耳遠いからもっと近くに来てー」みたいなこと言うんです。
その瞬間に近くに行って「復讐しにきたよ」っていいながらチッチオを殺害。
この場面は文字通り、ひえ〜って感じでした。
普段は底抜けに優しいのに、敵に対しては一切慈悲がないんですよね。
決めたら絶対に殺す。
この決断の強さがその後のファミリーを作っていったのかもしれません。
そして復讐を果たしたヴィトーは家族と一緒にアメリカに戻ります。
つまり復讐のために一家で島に来てたわけです。
いや〜、一人で行ってよって思うけど。。何旅行だよって感じです。
こうして彼は復讐を果たし、アメリカでファミリーの基盤を作っていきます。
マイケルとヴィトーのパートが交互に入れ替わるので
ファミリーの気持ちをうまく汲み取ることができないマイケルと
ファミリーの気持ちだけを大事にするヴィトーがうまく比較されていて
改めてパパってすごかったんだなあって思います。
マフィアに優しさなんか存在しないような気もするけど
コルレオーネ家には確実に優しさが必要なんですよね。
パパが終始言っていた「家族を大事にできない奴は男じゃない」と言う言葉が
ここでまたジーンと思い出されます。
確かにパパは家族だけは大事にしていたもんなあ。
そして困っている人には、必ず手を差し伸べてましたよね。
余談ですが、このシリーズでは、ロバートが終始かすれ声で話すんですよ。
もうね、聞こえなくてイラつくくらいに、小さい小さい声で話すわけです。
ただこれはPARTⅠでヴィトー役を演じたマーロンの話し方を真似ているんですよね。
ロバートは他にも、役作りのためにホームステイしたり、タクシドライバーを経験したり
徹底的に役になりきる俳優みたいです。
こんなこと知っちゃったら、ますますロバートに魅力を感じますよね。
彼の出演作は、制覇したいなあと思っています。
個人的にはPARTⅡが一番好きです!
次回は悲しいPARTⅢについて書く予定です!
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