タクシードライバー

ゴットファーザーでロバート・デ・ニーロにハマってから

ずっと見たかったやつ

やっと見れた〜


【あらすじ】

ベトナム戦争帰りの元海兵隊員であるトラヴィスは

小さなタクシー会社に雇われ、運転手となる。

戦争の影響により不眠症を患っていた彼は、朝から晩まで可能な限り働き続けていた。


ある日、次期大統領候補、チャールズ・パランタイン上院議員の選挙事務所を通りかかったトラヴィスは、そこで勤務するベッツィーに魅かれ、彼女をデートに誘う。

少しずつ距離を縮めていく二人だったが、トラヴィスは日頃の習性でベッツィーをポルノ映画に誘ってしまい、彼女を怒らせてしまう。

必死で謝罪するトラヴィスだったが、彼女をうまくなだめることができず

不眠症の症状も重なって彼女の職場に押しかけ脅迫してしまうのだった。


ベッツィとの一件後、裏ルートから銃を入手したトラヴィスは、体を鍛えたり、射撃の訓練をするなど少しずつ過激化していく。

そして食料品店で強盗犯を殺害したことをきっかけに、更に攻撃的になり、まるで刑事のように振る舞い始める。


ある日トラヴィスは、以前逃走しようと自分のタクシーに乗ってきた売春少女アイリスの元を訪れ、今の生活をやめ家族の元に戻るよう説得する。

アイリスは彼の話に耳を傾け、雇い主のスポーツに話をするものの、うまく丸め込まれてしまう。


トラヴィスはこれまでの計画を実行するため、次期大統領候補であるパランタインの集会に現れ、彼を射殺しようとするも、シークレット・サービスに目撃されたため、慌てて逃げ出す。

そのままアイリスの雇い主であるスポーツの元を訪れたトラヴィスは、彼女を解放するため、彼を殺害する。

続いて用心棒、さらにアイリスの眼前で売春稼業のオーナーを立て続けに射殺し、自らも銃弾を受けて重傷を負う。


凄惨な事件の容疑者となったトラヴィスだったが、マスコミは彼を犯罪者としてではなく。一人の少女を裏社会から救った英雄として祭り上げるのだった。


【感想】※ネタバレ含みます

正直、見た後は全く面白くなくて
びっくりしたあ、、って感じ
スコセッシ作品って、なんかこう 
その会話いる?みたいな、無駄な会話が多すぎて
集中力散漫するし、つまんない、ってなりやすい。

でもこんなに名作名作と言われてるし
なんか、なんか、面白いとこあるんでしょ!って思って
他の方のレビューをみたら
作品の背景を理解することが大事、と書かれていて

なるほど、作品には確かに
ベトナム戦争後の荒廃した街の様子が
細かく描かれてたなあ
その中で大統領選挙が行われるって設定も
何か表してるんだなって段々わかってきて

「この作品をもとにjokerが作られた」って
一文でピーン!ときた
そっか、混沌としたこの世の中を変えようして彼は行動してたのか。
元々は攻撃的でもなく、過激派でもなかった人間が
自分の私生活がうまくいかない鬱憤を
この街の汚さと重ね合わせて
正義の味方として武装化していく、
それがこの作品の面白いところだったのかあ!って一気に理解できた。

そう思ってからみると
散々無駄だと思われた会話も
意味のあるものに感じられるのが不思議。
でもこれを一回で理解するのは難しいし
joker見てなかったら多分、わからない。

印象に残ったのは
家の中で一人で銃の持ち方から
立ち振る舞いから必死に訓練してるところ。

有名な「俺?俺に話しかけてるのか?」って鏡に向かって話してるシーンとか 
もはや恐怖でしかない。
いや、なんの練習?
そもそも、あんた何者でもないし。
まるで刑事とか、シークレットサービスのように武装化して訓練してるけど
彼はタクシーの運転手でしかなくて
それ以上のものにはなれっこない。

でも戦争で戦った経験が
微妙に彼の武装化を後押ししていく。
事実からはその影響で不眠症を患っていて
まともに眠れてない。
それもあってすこーしずつ
現実の自分の生活から逃避して
自分のなりたい何者かに、無理やりなろうとしてる。
本当は何者でもないのに。
その自分に向き合いたくなくて、
この街、この国、この世界を立て直そうと
勝手に一人で訓練を始め
正義のヒーローとして銃で戦おうと決意してしまった。

この作品の怖いところは
そんな彼が世の中のヒーローとして
もてはやされてしまうところ。
彼がしたことは殺人犯そのもの。
でもたまたま殺した相手が、未成年を売春婦として雇っていて
少女の両親から感謝されたから
ヒーローになれただけで
相手が違えば世間の反応も異なってくる。

ラストシーンは様々な見解があるみたいだけど
私は最後バックミラーを見つめるトラヴィスの表情が恐ろしすぎて
あ、きっと彼は世の中を立て直したいのではなく、
自分がヒーローになるために、これから人を殺め続けるんだろうと思った。

本人は誰かのためでなく、ヒーローになる快感のために人を殺してる。
でも世間はそれを正義の味方として称賛する、
この構図が一番怖いんだよなあ。

jokerはもうちょっとわかりやすく描かれてたかな。その分主人公にも感情移入できた。
この作品は遠回しすぎて理解するのに時間がかかったけど
遠い世界の話とは思わなかったかも。
誰だってトラヴィスになりうる。

私生活のうまくいかないことを
世の中の動き、国の情勢と結びつけて考えてしまった時
トラヴィスは簡単に生まれてしまう。

もう一回くらい見直したいかな。
キングオブコメディもこの作品と関連があるみたいなので
是非みようと思います!











m e t e o r

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