男と女
【あらすじ】
子供たちを学校に通わせるためヘルシンキにやって来たサンミン(チョン・ドヨン)。
学校行事であるキャンプに息子を参加させるものの、子供の様子が気になるあまり、偶然出会ったギホン(コン・ユ)に頼み、キャンプ場に様子を見に行く。
しかし向かう道中、大雪で通行止めとなり、彼らは森の小屋へ向かう。
二人はお互いに名前も知らないまま求め合い、別れる。
それから8か月後、ソウルで仕事と育児で忙しい日々を送るサンミンの前に突如ギホンが現
れ、二人は再び惹かれあっていくのだった。
【レビュー】
最後の終わり方がものすっごく切なくて
いや切ないというかやるせなくて
女の人は自業自得とはいえ、全部失ったのに
なんで男はのうのうと家族で仲良く暮らしてるんだろう、
そもそも元はといえばお前がストーカー並みに追いかけ回して来たくせに、
許せねえ、、ってもやもやして
終わった後もフラストレーションが溜まって仕方なかった。。
結局男は楽しい時間を過ごすだけ過ごして
女の人が本気になった途端にさっと身を引く生き物なのか。。
まあ彼の場合は家族が歩み寄ってくれたことで、今も悪くないかなあって思って思い直したんだろうけど。
女の人は色んな覚悟を決めて行動したのになあ。
でもこう思うのはわたしが女だからなのかな。
きっと何かがどこかで違っていれば巡り合わなかった2人なのかもしれない。
どちらかの子供が病気じゃなかったら、
どちらかのパートナーがちゃんと向き合ってくれていたら。
満たされなくて虚しさを抱える2人だったから出逢ってしまったのかも。
それにしてもラストシーンが悲しすぎる。
サンミンの子供の歌を電話越しで聞くのも辛いし
サンミンが色んなことを後悔してるじゃないかと勝手に考えてしまって
彼女を支えてくれる人、周りに誰かいないのお?って願ってしまうくらい辛い。
そしてギホンが途方に暮れて泣いているサンミンの横を車で通り過ぎる場面。
止まりたいけど止まることができない彼の表情がまた悲しかったし、それに対して奥さんが一言、「ありがとう」っていうところも印象深い。
その一言が悲しいのか怖いのかは人によって感じ方が分かれそうだけど
ありがとうなんて言われたら、彼は2度と振り返ることができない。
彼は大胆に行動できる人、でもそれは奥さんの監視外にのみ発揮されるんだよなあ。
奥さんの目が行き届いてる場所で、サンミンを追いかけることなんて彼には絶対できない。
これがフラストレーション溜まったポイントでもある。
他の方レビューをみても
「コンユ最高にかっこいいけど、クズすぎて辛い」ってみんな書いていて笑
あーまさにそれだ!と激しく共感した。
一人で雪の中で泣いていたサンミンの未来には、幸せが待っていて欲しい。
普通の精神状態だったら、こんな人に惹かれることないんだろうけど
サンミンみたいに色んなことにいっぱいいっぱいになってしまってると
曖昧な優しさ、はっきりさせない雰囲気みたいなのに
自然と惹かれてしまうのかもなあ。
しっくりこないし、え〜って言う最後だったけど
だからなのか、しばらく余韻に浸ってしまいそう。
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